現代の子どもの心に潜む闇

なんて言葉がよく耳に入る。

荻原浩さんの「愛しの座敷わらし」という作品のなかで、

『昔は赤トンボの羽をむしって赤とんがらしと言ってみたり、

蝉に爆竹をつけて空中空中爆破、などと言っていたが、

今だと「現代の子どもの心に潜む闇」と言われそうだ』

的なことが書いてあったのだ。

そう、確かに。

そしてまた、そういう報道をする人も、

荻原さんと似たような年代のはず。

報道している側の中には実際、過去にしていた人もいるかもしれない。

「大人になると子どもの心を忘れる」

よく考えられた言葉である。

愛しの座敷わらし

愛しの座敷わらし